テキサスのAmygdalaとドイツのSaligiaによるスプリット7''です。

Amygdalaは2014年にリリースした7''が初音源のバンドで、発狂気味な女性ボーカルと野暮ったくもダークで重さのある00年代中盤くらいの臭いのするエモバイオレンスな楽曲がクッソカッコよかったのですが、今作ではそのダークさにパワフル〜でレイジング〜な要素まで感じさせる楽曲を披露。例えるなら邪悪さを纏ったPunchって感じ。基本エモバイオレンスですが、Amydgalaは様々なバンドのメンバーによって結成されたらしく、その前バンド達もチェックしてみるとなかなか音楽性の違うバンドばっかで、そんなとこからくるんであろうごった煮感も凄く良いです。

一方のSaligiaはreact with protestのオーナー、ラースの新バンドであるらしく、ということはもう問答無用のドイツ産エモバイオレンスサウンドなワケ。同時期に入荷したRepublic Of Dreamなんかともメンバー被ってたりして、音的にもかなり近いんだけどSaligiaの方がメロディー要素は強いかな。その分The Apoplexy Twist Orchestraや、さらに言えばJune Paik的な音が好きなドイツエモバイオレンシスト達には特にうれションものの感じになってるんではないかと思います。ていうかもうラース氏は一生こういうのやり続けるんだろうな…素晴らしい！

どちらかと言えば懐古気味であり、そこまで目新しいものを感じる音源ではないかもしれませんが、その分エモバイオレンスという言葉にピンときてしまうような人にとってはご褒美のような音源かと思います。教徒の方は特にチェック推奨。
両バンドとも2曲の提供、計4曲収録。ジャケはリサイクル仕様。