メキシコのティフアナのバンド、Bio Crisisの2012年作アルバム入荷です。以前入荷してたMaladieというバンド(残念ながら解散してしまった模様)もこのティフアナという町のバンドなんですね。そう言われるとなるほど、なんとなく乾いた質感が近しいものあるなあ、とか思ったり。

音の方は暑苦しさ、男臭さの中に叙情性も盛り込みつつ、高速Dビートパート主体でガンガンにひっぱていくスタイル。ダウンチューニングのハズなんですが重さや荘厳さは感じさせず、むしろ乾いた熱気をブンブン振り撒きつつ怒りのエモエモ叙情パートを盛り込まれたら、コレ拳上がっちゃう系ですネ。Ekkaia、Tragedy等に近い感触を受けますが、Leadershitのようなロックンロール感を搭載したネオクラスト臭をちょびっっっとだけ感じるのもまたミソ。歌詞ではマハトマ・ガンディーの名前が確認でき、さらにBio Crisisというバンド名、ジャケット、そして肝心の音から見ても激しい怒りや問題提起をテーマとしていることが見てとれます。まあ歌詞は全部スペイン語表記なのでびた一文分からないんですが…。

どうしても入荷が同時期となったDark Circlesの音源と比べてしまうのですが、Dark Ciclesが氷属性のAlpinist系ネオクラスト進化形態だとしたら、Bio Crisisは炎属性のAlpinist系ネオクラスト進化形態というような、そんな対極の音源のように思えます。聴き比べてみるのも一興かと思います。これが同じレーベルからリリースされてるってのもまた何かイイネ。
全13曲収録です。