デンマークのブラック要素てんこ盛りハードコアバンド、hexisの2ndアルバム国内盤入荷ですー。バンド側からの依頼で1stを取り扱ってから早数年、まさか国内盤発売、そして来日ツアーまで行うとは当時思ってもみなかったですよ。全く自分の先見の明の無さに呆れます。

当初はフランスのcelesteとかなり比較されていましたが、ここにきてもう全く別ベクトルに突き進んじゃってる、突き進みすぎちゃってる孤高のバンドになってますよ彼等。ギターはひたすらトレモロでおどろおどろしいリフを奏で続け、ツーバスドコドコしてるかしてないかだけなんじゃね？っちゅう鈍重ドラム、邪悪で切り裂くようなボーカルというスタイルで、1stよりもさらに一点突破しちゃってる今作。もう流し聴きだと「全部曲一緒じゃね？」と思われかねないくらいの一点突破、金太郎飴感。正直かなり聴く人を選ぶ作品だと思いますが、その分邪悪で醜悪な空気感、抑圧と解放の繰り返しはハマると凄まじい中毒性を持っていて、意外と難しいこと考えず感覚オンリーで聴けるような音となっておりますね。ライブではさらにその傾向が顕著で、ストロボのみの照明やダイブしまくるボーカルパフォーマンスなども相まってもうすっごい肉体的感覚的、ブラックメタル要素ってのは本当に要素のみであって100%ハードコアなバンドなんだと再確認出来ました。てことで、hexisツアーの各地での感想を見てると何やら凄まじいことが起こってるようなのでどうせならライブを体験してからレビュー書きてーなーなんて思い、いやでも聴いてからライブ行けた方がよくね？さっさとアップしちゃった方がよくね？とか思ったり、そもそもこれ買う人はウチじゃなくても余所様で買って聴き込んでライブ行ってるっしょ？とか思ったり、で今に至る。遅くなってすんません…

既にhalo of fliesなどからリリースされていた同タイトルにprimitive man、this gift is a curseとのスプリット曲を加えた計15曲収録CD、それにアルバム曲の「tenebris」、「sequax」のPVを収録したDVDの2枚組。このアルバムのインスパイア元である映画エクソシストを模した「tenebris」のPVは中々良い感じ。そしてもちろん恒例3LA水谷氏によるライナーに日本語訳詞も。個人的に訳詞の色んなセンスは必見願いたい出来！