suis la luneのメンバーを擁するスウェーデンのドリーミーシューゲエモバンド、sore eyelidsの単独フルをリクエストもいただいたってことで今更の入荷。2012年リリース。今年2013年にはtokyo jupiterからリリースされたtrachimbrodとのスプリットが今まさに話題沸騰中なバンドですね。

そこら中で「モリッシーや！これモリッシーや！」言われててなんのこっちゃ思ったけど、聴いてみるとマジにモリッシーでした。ボーカルの話ね。バックはsuis la luneのheir期に近い儚さ美麗満載ユーロ激エモ主体ですが、空間系浮遊感透明感マックス搭載の激エモシューゲーザーサウンド完成ってね。上記のモリッシー調のボーカルも加わったらあら不思議、何この唯一無二感？正直、してやられました。音だけ聴くと有りそうなんですよ。有りそうなのに…これは今までにいなかった！新しい！シューゲとかギターロックっていう観点から見たらいるかもしれんけど、suis la luneってネームバリューも効きつつエモやら激情、さらに言ってハードコアを通過してからーの、この音出してるバンドってのが新しい。有りそうで無かった、っていう一番おいしい感じ出ちゃってるバンドですね。良いです。まあそんな御託は置いといて、この青臭く甘酸っぱいメランコリック感とどこか物悲しいエモーショナル感の融合にはキュンキュンドキドキですわ。あと「ん？レコードプレーヤー遂に寿命か？」と思わせる程のアーミング多用カッコよすぎ。

どうしても枕詞にsuis la luneが付いてしまうバンドだけど、ただのサイドプロジェクトと見てしまうにはあまりにももったいない実力と可能性にあふれてる音源です。trachimbrodとのスプリットで知って気に入った人にはもちろんおすすめ。全10曲収録です。