ドイツの激情ハードコアバンド、MNMNTSの2013年リリース作品入荷。2011年リリースの1stフルアルバムから完成度の高い楽曲を聴かせてくれたMNMNTS、待望の新作でありますよ。待ってたよ！ちなみに1stはウチでも絶賛取扱い中。よろしければ併せてドウゾー。

今作ではメンバーチェンジがあったようで、ボーカルが別の方になっとります。個人的には新ボーカル正直あまり面白味のないスタイルに感じちゃうかなー。なんというか一辺倒で特に個性も感じられない…前任のフニャッとした気だるげ吐き捨てボーカルの方が断然個性的で好みだったのでちょい残念ですが、まあ新ボーカルマッチしてないわけではないです。これはほんと好みの問題かもね。
ということで俺が注目したいのはやはり激情としての楽曲の良さ。前作でもやはりそこに魅かれたわけで、今作でも抜群のソングライティング力にホレボレです。叙情感だったり、ハードコア然とした激しい演奏だったり、時にクッソ気持ち悪い特徴的なリフだったり、時にポップで聴きやすいメロディだったり、この世の終わりみたいな重さだったり、儚い表現やらどうしようもない絶望感だったり、未完成な拙さ感だったり、逆にテクニカルでマス的な構築美だったり、まー激情っつったら色々な要素が人それぞれあると思いますが、MNMNTSはそれらを実にバランスよく配置するなー、と思うわけ。もちろんどこかにむけて突出しきっちゃってるごっついかっちょいいバンドも腐るほどいるわけですが、そういうバンドと比べてこのMNMNTSは実にバランス王道型。それでいて劣ることなく表現しきってる素晴らしいバンドです。あまりそういうバンドを聴いてなくても聴きやすそうなタイプでもあり、且つどっぷりはまったマニアにも聴きどころ満載な感アリアリなバンドだと思うのですが、いかがでしょう？

今作は片面12''という仕様もあって3曲のみの収録ですが、大満足の3曲に仕上がってます。1曲目「You're No Good On A Job Like This」では美麗アルペジオを咬ませて疾走感マックス且つ拳ブチ上げ系の怒涛オープニングから、3曲目「The End Of Innocence, The Darkness Of Man's Hear」のミドルテンポで泣かせにかかる〆っぷりまで、んー実に王道でバランス良し！これでボーカルさえもっと(ry