ちょいと前の作品になりますが、ドイツのmoment of collapseからとある7''を入荷。スペインのciudad del caboとメキシコのtherapsによるスプリット7''です。この2バンド、日本国内では殆ど無名かもしれませんが相当に良いんす。

まずはciudad del caboから。このバンド、ex-enoch ardon(apoplexy twist orchestra直系のユーロエモバイオレンスバンド)、ex-costacurta(mid90'sな臭いもする激情エモーティブハードコア)という経歴のバンドでして、どちらかといえばenoch ardon的エモバイオレンス臭は無くcostacurta寄りのmid90'sライクな渋くも熱いエモーティブな楽曲をを奏でております。revolution summer期のファンなんかは眉唾ものではないでしょうか。チリチリと乾いた質感でコードを掻き毟るようなギターなんかまさに90年代エモ臭バリバリよ。そしてお約束のヘチョイボーカル！！！これはもう外せん要素ですね。

一方のtherapsはex-arse moreiraのでありまして、そのまんまarse moreiraの多展開過多発狂テンションを譲り受けながらも緻密で繊細なパートも織り混ぜに織り交ぜる激カオティックスタイル！どちらかといえば繊細美麗なパートを主体にしていて、かと思えばそれで焦らしておきつつ盛り上げてパッと散るような打ち上げ花火テイストな激パートの差し込み方やらなんやら、いやー憎いね。全体から臭い立つ儚げな空気感もそうとう良いです。胸キュン。

両者とも以前やってたバンドもバンドなだけに相当センスある楽曲披露してるんで、マジで要チェック。新しい作品が早く聴きてーよ。(追記・therapsはもう解散したみたい…でも何かしら最後にリリースする予定ある模様。)
各バンド2曲ずつ収録。