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ホーム 12'' SWARRRM & killie / 耐え忍び霞を喰らう
SWARRRM & killie / 耐え忍び霞を喰らう
現行で孤高の進化を続ける2バンド、SWARRRMとkillieによるスプリット12インチです。1stプレスは2017年にLongLegsLongArmsからリリースされ高い評価を受け絶賛されながらもすぐさま完売、今回はその2ndプレス盤を入荷。確かこのスプリットの噂自体はリリースの相当前からあってお蔵入りしたのかな…?てレベルで出なかったんですが、まさかのリリースのビックリした記憶。長い時間がかかっても共鳴し合いリリースまでこぎつけた2バンドによる信頼感や自信を感じるエピソード。内容の方も装丁まで含め極限までこだわり抜かれた至高のものになっております。

まずkillieは現在もライブでの起爆剤としても凄まじく爆発力のある「お前は労力」1曲を収録。突進力のある前半〜中盤からおどろおどろしく呪術的な匂いまで感じさせる後半まで、それまでのkillieのどの楽曲とも異なるカオスとエネルギーに満ちた内容。いや、匂い的には「エコロジーを壊せ」にも近いかな?その全編を怒りと絶望の詩世界が包み込むわけで、まずタイトルの「お前は労力」からして、おお、もう…といった感じ。また歌詞として記される具体的な名詞郡やその内容は否が応でも現代日本の問題点を思い起こさせます。この国全体を包む言いようのない閉塞感、騙し合い、裏切り、搾取、資本主義と社会主義の悪い部分だけ総取りみたいな社会、普段気付いているのにどうにもならんから臭いものに蓋的に目を逸しているのに、そのクソみたいな現実をガツンと叩きつけられるのは少々堪えます。が、だからこそのハードコア、だからこそのkillie。もう気付かぬフリでは済まないところまで来ているとでも言うようなその内容に、我々は何を受け取ることが出来るのか、何に気付けるのか、はたまた気付かないのか。一笑に付すのか、怒りを込め反論するのか。諦めてこのまま死んでいくのか、はたまた殺し続けていくのか。

一方SWARRRMの方は「あなたにだかれこわれはじめる」「愛のうた」の2曲を収録。楽曲自体はこのスプリットリリース後に出たアルバム「こわれはじめる」にも収録されていますが、初めてこの2曲、特に「愛のうた」を聞いたときの衝撃ったらなかった。もう一緒に歌えるグラインド。歌謡グラインドとも言うべき異質の進化の片鱗はもうここから現れていたわけで、その後のアルバムへと続く布石として抜群の存在感を放っています。アルバムの方のレビューでも散々書いたのでここではこの2曲をスプリット作品としてのみフィーチャーしてみると、その詩世界はkillieとはある意味対照的で、もっともっとミクロで肉感的で身近な場所からの絶望と愛を歌っているように思えます。全編を離別や喪失の悲しみ、絶望が包んでいるんだけれど、そこはかとなくそれでもギリギリ立ち上がって光を信じるような、そんな世界観。どんなに傷ついてボロボロでも生きていくしかねえんだよオラァ!という、悲しくも力強いメッセージ性に溢れています。そこにSWARRRM特有とも言える日本人節全開のメロディアスで悲哀なコード感と最早突き進むところまで突き進むしか無いかのような勢いのブラストビートが乗る様はちょっと感涙モノ。これは最早人生そのもの。

ある意味対極的な楽曲を載せてきたなと思ってるんですが、それでも根本は同じ様なものを持っていると思いました。それは「現実はこんなにクソだけれど、それでも生きねばならないのだ」というような強い意志というか。ということで私個人はこの2バンドがこのスプリットをこの内容でリリースしたことに大きな意義を感じます。悶え這いずり回りながら耐え忍び霞を喰らいつつも今を生きている人にこそ届いて欲しい1枚。すばらです、すばら。
2ndプレスということで1stプレスとはジャケも内装も盤のカラーも変更点が。全体のカラーとしては1stプレスよりも明確にこの2バンドに似つかわしい赤と黒を基調としたものへ。ジャケもよく見ると色以外に細部が変更されていたり。過度なフリークの方は1stプレス持っていたとしてもこの2ndプレスも手にして細部の違いを楽しむのも良いと思います。
ダウンロードコード付き。


・ 型番
3LA-020 (Long Legs Long Arms)
・ 販売価格

3,000円(内税)

・ 購入数