テキサスのフィメールボーカルハードコアバンド、amygdalaのフルレングス12''入荷です。react with protest、middle-man records、dead tank records等7レーベルによる共同リリース。amygdalaって単語は訳すと「扁桃体」って意味らしくて、これはアーモンド状の形をしている脳の器官の一つで主に情動などを司り、ストレスや鬱などにおいて重要な働きをしているのだと。こんな器官をバンド名に関しているとなるとかなり意味深なものを感じますな。

以前ドイツのsaligiaとのスプリット7''も入荷しててそちらではエモバイオレンス寄りなハードコアだったんですが、今作ではもう完全に怒りと悲しみのポリティカルハードコアサウンドに振り切った感ありますね。ブラストやDビートなどをふんだんに交えつつ高速で展開する曲調、エモさよりはストレートさを重視しオクターブやパワーコードでガンガン突き進むパワフルなリフ、さらにレイジングでアングリーな女性ボーカル、生感を重視しているであろう録音、アルバムタイトル、全ての要素が怒りと悲しみに満ちていてヤバい。クラスト(ネオクラストではなく)の要素もかなり感じます。基本素晴らしいエモーティブでレイジングサウンドなんですが、ボーカル全般にリバーブとディレイかけすぎなのが気になりますね。いや、意図してやってることはもちろん分かるんだけど、この楽器隊の音色ならそれは無い方がストレートに怒りを表現できたんじゃないかって気が…まあこれは個人的な好みで人それぞれだと思うんで聴いてみて判断してみてくだせえ！
全10曲収録。