女性gu&voを擁するUKのsvalbard、1stフルです。2011年ころに活動開始し、今までにep3枚やスプリット作、コンピ参加等のリリースを経ての初フルアルバム。今回入荷した盤は多分2ndプレスのもの。Holy Roar Records、Halo Of Flies、Through Love Recordsによる共同リリース。

初期の作品ではメロディックでエモくて、いわゆるスクリーモ寄りの楽曲を披露していましたが、今作ではhalo of fliesがリリースに絡んでいることからも分かるようにネオクラストやブラックメタル等のダークな側面も取り入れた姿をグイグイに出してきています。こういうバンドとしては録音がめちゃくちゃ綺麗目でバランス良く、以前から持っていたメロディック、スクリーモや激情、叙情ニュースクール等のノリもブレンドしながら全体的にリバーブ強めの浮遊感演出、一聴しただけで印象に残る程メロディアスで激情ライクなリフ等がまず目を引きまして、いやメチャクチャ聴きやすくてかっちょええ。alcestとか初めて聴いた時の「あ〜これブラックメタルでいいんだ〜」感に似てる。物凄く現代的なバンドであり、ジャンル全体の新境地を切り開くアルバムだと思います。

あえて言うと、かなり聴きやすいしメジャー寄りな音ではあるのでこれは受け入れられない人がいてもしゃーないかもな、なんて思わずにいられないんですが、そんな大きな転換点のバンドがついにネオクラストでも出てのかなと。その後の流れはどうですかと。2017年の俺、どうですか聴こえてますかと。ネオクラストは死んだんですか。海は死にますか。山は死にますか。風はどうですか。空もそうですか。
その後の流れはリアルタイムを生きる君たちで確かみてみろ！８曲収録。ダウンロードコード付き、グリーンビニール。