いやーこのバンドのディスコグラフィーは待ち望んでた方も多いんじゃないでしょうか！！俺もその一人です。メキシコのエモバイオレンスバンド、arse moreiraのカセットテープディスコグラフィーが登場！3レーベルによる共同リリースです。kidcrashやresurrectionistsなどの名立たるバンドとスプリットをリリースしていたりで知られていると思いますが、それだけ注目度も人気も実力もあったバンドということでしょう。loma prietaとのスプリットリリース予定もあったようですね。いかんせんスプリットやコンピでのリリースが多い(というかほとんど)ので、それらまとめてとデモ音源まで入ったこのディスコグラフィーは嬉しっす。

超スピードで目まぐるしく展開しまくる楽曲は人間離れしすぎてて圧巻の一言だし、枯れた悲哀メロディの使い方も超秀逸なんだけど、このバンドの凄いところはそれらを上手に纏め上げる総合的な力だと思います。こういうのをセンスっつーんですかね。 インプロっぽく鳴らされるインストパートや最後に収録されてるアコギインストなどの逆にそれっぽくないパートでも、いやだからこそより顕著にそのセンスの片鱗を感じることが出来たりもして面白い。 …ていうか、8割型louise cyphreだから。フォロワーと言っていいのかな？あんなもんをフォローするバンドがいたっつーのに驚きだし、個人的には超絶悔しいんですが、そんなlouise cyphre信者はまず買いです。そういやlouise cyphreともスプリット出す予定もあったらしいすね。どんだけスプリット好きなんだ。

その後、メンバーはうちでもスプリット7''を取り扱ってるtheraps(解散済)やTe Lloraría un Puto Ríoで活動。どっちも超絶かっこいいから憎いよね。arse moreira自体、センスの塊のようなバンドだったんすね。各国にファンを持ち、なんとまあ日本へのツアーの予定もあったようで本当に解散が惜しまれますわ。
スプリット、コンピ、デモ等の曲を詰め込んだ全12曲収録。センスセンス言い過ぎて全くセンスの無いレビューになってしまったよ。