イギリス発、テクニカルエモバンドcrash of rhinosのフルレングス入荷。このバンドは今年のraeinのツアーサポートを行うっつーことで知ったバンドなんだけど、topshelf recordsのコンピに参加してたりかなり注目株なバンドだそうな。んでさらに調べてみるとそれもそのはず、ex-jusus yearsなのね。びっくり。jesus years自体はpele、ghost and vodka、toeなんかに代表されるテクニカルポストロック勢の流れを汲んだバンドだったんだけど、それらのバンドよりもハードコア由来の演奏や勢いがゴイスーで、確かoto recordsで絶賛されてたのを見つけて、聴いて、ぶっ飛んだ記憶があります(そういやoto recordsからリリースする予定もあったと聞いたけど…どうなったのかしら？)。個人的にはこの情報だけでもウワーオゥなんですが、果てさてその音はというと。

構成はギター二人、ベース二人にドラムの五人編成に全員がボーカルも取るスタイルっつー中々にしっちゃかめっちゃかな感じ。jesus yearsの流れはもちろん汲んではいるんだけど歌メロが入ってる分、綺麗め単音リフは姿を潜めぎみでバッキングやアルペジオでバックを固めるギターがかなりいい感じ。ていうかそのぶん荒々しさは増しつつエモさもアップ！ひたすら暴れまくっていたドラムもどうやら侘び寂びを身に付けたようで、かといって要所要所では隙間をガンガンに塗りつぶしてくるわけで、これもう最高ね。jesus yearsと同じ人なのかは分からんけど。んで、肝心の歌メロ、これがまた良いんですわ。相当気を使ってるのが分かる。いやー、これ聴いちゃうとどうしてもjesus yearsと比較しちゃうけど、あっちでも歌メロ入れればよかったのに！とか思っちゃうくらいっす。

例のエモリバイバルの流れが好きな方にはもちろん受けると思うけど、演奏面で言えば激情とかそっちにかなり近いものがあるので、そっち方面な方々にも是非聴いていただきたい一品。特に2曲目の「Stillwarker」はかなりの熱量でブチかますロッキンな冒頭から後半の悲哀展開までの流れが完璧すぎて鳥肌ものの名曲。オススメ。全7曲収録。今後の彼らには大期待です。