itoi、lilyray、REAL TIME LOSTなどのメンバーを擁する北関東の3ピースバンド、eto'oのデモ音源です。eto'oの綴りで検索するとスポーツ全く知らない俺でも名前聞いたことがある元カメルーン代表のサッカー選手が出てくるんだけどバンド名の元ネタなんでしょうかね?スポーツ元ネタバンド名だとアメフトとかを筆頭にその陽気で爽快なイメージとは真逆というか、とてもバンド名からは似ても似つかないイメージの楽曲な事が多い印象なんですが、このeto'oも然り。いや元ネタサッカー選手かどうか定かではないけど。
所謂激情な感じの音だとは思うんだけど、モダンな感じは皆無の燻し銀な印象。3ピースということもあってか無くてか音数やリズムも必要最低限のシンプルさで、ギリギリ破裂しきらないテンションのところを行ったり来たりするのが渋すぎる。なんとなく古めの激情やエモ、例えばindian summerやhooverに初期engine down、ordination of aaron…は少し違うかな?な辺りの渋みを感じるんだけど、メロディ感はあくまでバリバリ日本人的でメランコリック。爆発する感情だとか怒りだとかというよりはどこまでも侘しさが付き纏うようなコード感や展開は、なんとなく北関東の寂しげな変わらぬ街並みが瞼の裏に浮かぶようで哀愁全開。歌詞は明記されていないのでどんな事を歌っているのかは分からないのですが「葛藤の末に」「離れていく記憶」などの曲タイトルからは時間の経過や閉塞的な環境などへの感情が現れていて、楽曲の雰囲気や表現したいことの一端が見える気がします。
個人的には秋晴れの少し肌寒い日に足利の渡良瀬川河川敷を一人ポツンと歩いているような寂寥感を感じてしまいエモモのモな感情になりましたね。感情的にも音的にも懐かしさを感じさせるこの感じを今この現代でやっているのは非常にグッド。イントロトラック的な1曲含む全4曲収録です。
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