マレーシアのソロ激情プロジェクトであるPiet Onthelの初フルレングスカセットテープ入荷です。こういう宅録系？ソロプロジェクト的なものって日本でもたまに聞くし聴くし、すると結構センスあってビックリするくらい良いものがあったりするけどそれをレーベルが主導してフィジカルでもリリースするっていうのはあんま聞かないですね。あちらにはそういう事が出来る文化の土壌があるのかな。余裕があるのか、寛容なのか、単に文化の違いなのか。

陰鬱でありながら美麗なコード感で爆走するエモバイオレンスサウンド良好。ユーロ圏激情やエモバイオレンス的な匂いのするフレーズや拍の使い方、そのセンスは激情オタクのソレが否が応にも感じ取れてしまって勝手に親近感を感じます。爆走エモバイオレンスパートもかなり良いんですが、幕間的な静パートのアルペジオなんかがメロディー良すぎて超好き。偶然なのかそういうものなのか、以前入荷したUKの同じく一人激情プロジェクトであるthisismenotthinkingofyouやミシガンの一人ブラッケンド激情であるBlue Noizeなんかにもかなり通ずるところがあって、宅録？なのかな？ってこういうやたら寒々しい壮絶な音の感じになりやすいものなんですかね？どうなの？

このPiet Onthelの以前はバンドとしても活動していた人のようですがそれも2018年頃からということで、結構若い人なのかな？最近東南アジア圏からクオリティの高い音源が出まくってて嬉しい。あとこのPiet Onthelに関してはバンドキャンプの最初の音源がorchidのweekend at the fire academyのカバーなのが最高。あのorchidカバー集の中にもこの曲をやってるバンドはいなくて、俺スゴイ好きな曲なので自分のバンドでカバーとか勝手にしたい！とか思ってたのに行動には移さなかったから。それをPiet Onthelはやり遂げていたのだから。それもweekend at the fire academyを！この時点で信頼しかない。良き！好き！
全12曲収録、ダウンロードコード付き。