bluefriendの記念すべき1stアルバム、入荷です。ウチでも取り扱わせてもらったデモがあるんですが、このアルバムリリースが発表されてからもう凄い勢いで売り切れてビックリしまた。そんだけ世間の期待値も高いっつーのを窺い知れましたね。

これを書いている時点で既にCYLSからのリリースも決まっているUSのcalculator、国内激情の雄astheniaとのツアーを敢行していまして、俺は初日を観に行ったんですがそれはそれは素晴らしいものでした。特にbluefriendはこれまでタフなライブを熟してきたことや気持ちや覚悟の面での成長からか、本当に凄いライブをやるようになったと感じましたね。んで、実際にこのアルバムやツアーを味わって個人的に思い起こすのはkillie、heaven in her arms、ampere、la quieteの合同ツアー。バンドがごっついエネルギー振り絞って動いて、それに呼応するように周りも動いて、それが全部を巻き込んで大きなうねりになっていくようなあの感触。部外者がいないような、そんな感覚。これシーンていう言い方でいいのかね？分からんけど、すげーワクワクします。何より共通しそうなのが、その様を見ていると自分も何かやりたい！と強く思わせてくれるとこ。俺がkillieやheaven in her armsの活動に影響を受けてディストロやバンドをやり始めたように、bluefriendやastheniaの活動は、何かそういう観た人聴いた人かかわった人の行動にまで影響を及ぼすようなとてつもなく大きなパワーを感じます。そんなバンドだと思うのです。

音については余所様のレビュー見た方が参考になりそうだけど、個人的にはやっぱり煌びやかな激しさの中に拙いメランコリック感とノスタルジー感が詰まった楽曲が死ぬほど好き。kidcrash、loma prietaに近い音だけど、やっぱりbluefriend最大の武器はそこだと思います。そんなバンドのカラーを表したであろうジャケットの淡い色彩感や、拘り抜いたのであろう繊細な音質もお見事。不条理に押し込められる日々で満身創痍、諦めを抱えながらもなお立ち向かっていくような覚悟を感じさせる歌詞の世界観もすげー好み。

リリースはバンド自身が立ち上げたlife is perfect recordsからで、LP盤はイギリスのdog knights productionからリリース予定。間違いなく世界へ広まって賞賛されるだろう、賞賛されるべきバンドの記念すべき1stアルバム、激情としてマスターピースの一つに数えられる運命にすらあるこの盤、激情好きにも激情嫌いにも味わってほしい！きっと得も言われぬ「何か」を感じ取れる…はず。
既にアンセムと化している「dasai」「saisho」含む全10曲収録。