ええ、こちらも今更ですよね。分かってますってば。絶対神が最後に産み落とした忘れ形見ですはいドーン！orchidラストとなるフルアルバム、通称「orchidのアフロのヤツ」。これ以前に発表した作品群に通ずる暴風雨のような暴虐無残な暴れっぷりは鳴りを潜め…るわけもなくさらに威力を上げつつも、トータルで見るとサウンドメイキングやコード展開の面などで幅、深みが出て洗練されているのが分かりますね。よくもまあ、わずか数年の間でここまで一味も二味も三味も違いながら芯はブレない作品を産み落としたもんだ…。過剰なまでのストップ＆ゴーを巧みに利用しながら混沌とテンションと悲哀を表現する様は生涯に渡って俺を魅惑し続けることでしょう。その後は皆さんご存知の通り、ギターのウィルはbucket full of teeth、ampere等でより独自の活動を進めるわけですが、今聴くとその実験的とも言えるスタイルはこのアルバムからもちょこちょこと顔を見せていて、非常に興味深いです。激好きを公言するのなら、聴かずに死ぬこと無かれ。もう言えるのはこれだけです…。

全19曲収録。







ラストショウがフルで見れちゃうんだから、ほんとありがたい時代ですね。